映画感想


オールド・ボーイ/
フォーン・ブース/デッドコースター/メメント/
火山高/バイオハザード/羊達の沈黙/
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア/風とともに去りぬ/
ロード・トゥ・パーディション/時計仕掛けのオレンジ/
踊る大走査線2/ターミネーター3/

ネタバレな内容はドラッグで反転すると見えます。




「オールド・ボーイ」満足度:★★★★

日本の漫画が原作の韓国映画。
15年間監禁された男が、突然解放された。
何故監禁されたのか、何故15年経って開放されたのか?
そこに潜む衝撃の真実は・・・・!?

という映画な訳ですが、かなり面白かったです。
衝撃の真実もさながら、強烈な暴力性が凄かったです。
こういう映画は今の日本じゃ作れないんだろうなぁ、と思いました。
(いや、でも北野武監督で作ったら面白いかも・・・)

15年間監禁された主人公の演技が凄い良かったですし、
映画の全体的なセンスや世界観がストーリーとマッチしてて、
脚本を最大限に生かした作りになってるなぁ、と。
各所で流れる音楽のセンスも凄く良かったです。
暴力性の強い映画で、狂気渦巻く中で流れるのはオーケストラ風な音楽で素敵。

ハリウッドでリメイクが決定しているそうですが、
ストーリーが重要な映画なのでまた観たいとは思わないような。
というより、ハリウッドの感覚でこの映画作っても、
B級映画としても2流3流の出来になるような・・・。
韓国映画特有?の暴力表現がストーリーを際立ててる映画なんじゃないかな、と。

ただ、主人公の犯人探しのシーンはだいぶ分かりにくかったです。
まぁ「誰が」より「何故?」が重要な映画ですし、
2時間に話をまとめなければならない訳ですから、
極力(この映画にとって)無駄な所を省いて、
心理描写や暴力シーン、真実の判明に凝ってたのが良かったんでしょうか?
それでも分かりにくいシーンが多かったような・・・。
あと、催眠術ネタは驚くよりも失笑してしまいました。
流石にこのトリックは、時代遅れな感じが・・・。

そう、それと大抵の映画では濡れ場に余り意味がないんですが、
この映画では2回有る濡れ場と監禁された理由とが密接に関係してて、
凄く上手にエロ要素を取り入れたなぁ、と思いました。
ストーリー上ここまで上手く濡れ場を使った映画って始めて見た気がします。

万人にお勧めできる内容ではないですが、凄い映画でした。
(日本でも原作の漫画はカルト的人気を誇ってたみたいですけど・・・。)

個人的に良かったシーンが、
ビルの中で大勢のヤクザと横スクロールで格闘するシーン。
友達がプレイしてる格ゲーを見てるみたいで面白かったです。


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「フォーン・ブース」満足度:★★★★

主人公が終始電話ボックス(フォーン・ブース)の中で、
「電話を切ったら殺す」と言われて始まる恐怖の時間。
究極に限られた空間で繰り広げられるソリッド・シチュエーション・サスペンス。
全体的な感想から言えば名作ではなく良作という感じなのですが、
コリン・ファレルの名演技とセンスの良い演出等はかなり良かったです。

サスペンス映画の醍醐味、「ハラハラドキドキ」は超1級で、
究極に狭い空間で繰り広げられる犯人との電話でのやりとりは必見。
全体的にコリン・ファレルの演技力で、
足りない所をだいぶ補っている感じですが、
それを含めても良作なフォーン・ブースは是非お勧めです。

ただ、劇中では漫画のコマのように画面の中に複数コマを配置する事が多いのですが、
個人的にはあのやり方って嫌いなんですよね・・・。
とは言えこの映画ではこの手法は中々上手く使われていた方だと思います。
出来る限り主人公視点のみで映画を作るってる感じなので、
同時進行の場面の場合、この方法である程度周りの状況を把握できる様な。

以下、ネタバレなので反転。
ラストの犯人は・・・どうなんでしょう?
 普通にあのピザ配達人で良かったと思うんですが・・・。
 まぁ、確かに犯人が途中で「俺は暇人で毎日窓から電話ボックスを見てる」
とかなんとか言ってましたが・・・・。
 嘘で塗り固められた主人公への罰で、犯人は主人公を騙してましたが、
 その中で自分の正体だけは実は真実を語っていた・・・って事ですか。


やはり、個人的にはこの手の映画が一番好みだなぁ・・・。
限られた空間・条件の中で繰り広げられるサスペンス。


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「デッドコースター」 満足度:★★★★★

本当は「ファイナルデスティネーション2」というタイトルで、
「ファイナルデスティネーション」の続編なのでありますが、
何故だかなんだかこのようなタイトルになっております。
アメリカではちゃんと「ファイナルデスティネーション2」
で公開されてるようですが。
内容的にも前作と繋がりが結構有るので、タイトルを変えたのはどうなんでしょう?

ストーリーは、
主人公がハイウェイでの大事故を予知する夢を見て、
そのおかげで数人の命が助かった。
が、本来「死ぬ運命」にあった者達は次々と壮絶な死に方をする・・・
という物です。

全く予想だにしない死に方の連続で、
しかもR15指定なだけあって、中々グロいです。
思わず「ウオッ!?」と声が出てしまうような物ばかり。

なんでもないような日常の行動が後々死を招いたり、
「死ぬ運命」のせいで偶然に偶然が重なり、
起こりえないような事が次々と起こっていくのは圧巻です。
しかも、それもあながち「有り得ない」死に方でないのが、
微妙にリアルで薄気味悪いです。
(「それは無いんじゃない?」って死に方もありますが。)

また、「死のリスト」と呼ばれる「死んでいく者の順番」
(要するに、主人公が予知夢で見たハイウェイでの事故で死ぬ人の順番。)
と言うのが有り、「まだ死ぬ順番で無い者」は偶然助かり、
「死ぬ順番が来た者」は偶然かつ必然的に死ぬ・・・と言う設定が面白い。
また、「死」が迫った時には必ず「予兆(英語ではサイン)」
があるので、それを見逃すな・・・という設定が出てきます。
この映画を見た後では、なんとなく日常的な周りが恐く見えてしまいます(笑

主人公の予知夢のハイウェイでの大クラッシュシーンも凄まじいです。
最初の事故からの連鎖反応の描き方が壮絶です。
そして、ラストシーンも凄かったです。映画史上最強の終わり方!
有りそうで、意外と誰もやらなかったこのラストは素晴らしかったです。
(素晴らしかった、と言ったらなんか語弊が有りますが、とにかく素晴らしかった。)
前作の主人公をも当たり前のように吹っ飛ばすこの映画、ヤバイです。

ちなみに、ストーリー的に無理な所なんかもあります。
この手の映画では出てきて当然なんですけど、やっぱりマイナス要素ですね。

あと、DVDにはオリジナル版の予告編と、
日本版の予告編が入っていたのですが・・・・
日本版の予告編は最悪です。良い所を見せすぎです。
「どんな死に方をするのか」がこの映画の最大のポイントなのに、
その死に様をバンバン分かりやすく出してくるので、
もうネタバレにしても酷すぎます。最低です。
オリジナル版は思わせぶりなシーンの組み合わせで出来ていて、
かなり上手に編集されていました。
私はこの映画はほとんど前情報無で見たので楽しめたので幸いでした。


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「メメント」 満足度:★★★★★

家に強盗が押し入り、妻を殺され、自分も頭に怪我を負った。
その時の怪我のせいで、10分間の事しか記憶できなくなり、
10分経つと10分前の事を忘れてしまうという記憶障害を持った主人公が、
妻を殺した犯人を追って行くという、ソリッド・シチュエーション映画、メメント。
今までに無い斬新な手法により、とんでもなく面白い映画になってました。

この映画は、通常の映画が1時〜1時30分の内容を10分ごとに区切るとすれば、
「 1時→1時10分→1時20分→1時30分 」という流れ所を、
「 1時20〜30分→1時10分〜1時20分→1時〜1時10分 」
という時間の流れ方にしてストーリーを作っています。

つまり「10分しか記憶を保てない」という設定を映画の作りそのものに反映し、
まさに見る側にも「記憶喪失」の疑似体験をさせているのです。
(文章で説明するのが難しいので、興味を持ったら是非見てみてください。)
で、主人公は新しい事を記憶できないので、
大量のメモと大量の入れ墨を体にする事で犯人を追って行きます。

終わるまでずっと集中していないと、
気を抜いたら、あれ?どう言う事だっけ?と巻き戻すこと多々な面倒くさい構成。
ですが、そのおかげでこれまでの映画に無い革新的な手法が完成されています。

時間を逆行させていく手法なので、
見るほうも起こった事を記憶していかないと付いて行けません。
なので、2回目を見ると、また面白さが沸いてくる映画。
というか、これは2回は見るべきな映画です。
DVDには時系列を全て順行にして再編集された「もう一つのメメント」
も収録されているので、見るときはDVDの方がいいでしょう。

随所に見られるブラックジョークも凄い。
バーでの「カーー、ペッ」のシーンや、
朝、目が覚めて押入れを開けたら手足を縛られ猿ぐつわをされた男が居る
のシーンは等など、設定を生かした、笑えるけど、笑えない素敵ジョークの数々。

主人公であるレナード役のガイ・ピアースの演技も必見。
記憶が無く、10分以上前の事が全て分らない人間の雰囲気が凄く出てました。
ちなみに、この映画はマトリックスのキャリー・アン・モスやサイファーの人がメインで出てたりもします。


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「火山高」 満足度:★★★★

簡単に言えば「学校の支配を企む高校生+教師のNO.1争い」なんですが、
主人公含むキャラは「気」や凄まじい武術を体得しており、
校長暗殺を発端に起こる権力争いに巻き込まれて戦いを繰り広げます。

気持ち良いほど派手なアクションはある意味マトリックス以上。
『実写版ドラゴンボール』の言葉がピッタリ当てはまります。
見ててバカバカしくなる派手さですが、
視覚効果やアクションのセンスが良いので、かなりカッコイイです。
理屈や矛盾なんて、ノリでかっ飛ばしてくれます。

そう、この映画、とにかくセンスが良いです。
特に、主人公達生徒の前に立ちはだかる、
『学園鎮圧五人集』(簡単に言えば体育会系の5人の教師)。
そのネーミングセンスもさる事ながら、キャラが素敵過ぎます。
って言うか、
学園鎮圧五人集のせいで学校に波乱の嵐が巻き起こってるのは気のせいじゃないはず。

CGも少林サッカーに比べて全然良いですし、音楽も結構かっこいい。
特にラストバトルの『気(?)』を飛ばしあう超絶バトルシーンは必見。
ワイヤーアクション好きならこの映画は見るしかない!


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「バイオハザード」 満足度:★★★

ご存知、大人気ゲーム「バイオハザード」の映画版。

思ってたよりは、結構面白かったです。
中々予想外な展開で、仲間達が死んでいくのはスリルが有りました。

ただ、ゾンビの描写は・・・・うーん、なんか見てて滑稽でしたね。
CGで作られたリッカー(と思われる化け物)も不自然でした。
ゾンビ犬はビジュアル的に結構良かったと思いますけども。
この映画の最大の欠点は、「ゾンビ映画なのにゾンビの描写はへちょい」所。

なんだかんだでストーリー自体も、やはり在り来たりです。
特に、人工知能の氾濫ってのはSFの基本中の基本の領域ですよね。
ですが、ゾンビ(パニック)系統とSFの混ざり具合は面白かったです。

特に良かったのが、特殊部隊隊員数名が、
研究所のマザーコンピュータに繋がる廊下で閉じ込められたシーン。
その廊下の両側の壁からレーザーが1本射出されて、
伏せたりジャンプしたり、天井に捕まったりと必死に避けようとする隊員たち。
だが、健闘も虚しく、一人、また一人とレーザーによって切り殺されていく。
ついに生き残りは隊長だけ!間一髪の所で逃げ続けるも、
ドアまで追い込まれた所で突然1本しかなかったレーザーが網目状に!!
絶体絶命、と思われたところで画面が廊下の外にいる主人公達に切り替わり、
一人の隊員の必死の活動により、廊下のドアが開く。
そこで「おお、隊長はこれで助かるのか!?」と思わせおいて、
ドアの向こうでは、無残にもサイコロステーキのごとく切刻まれた隊長が。
閉じ込められたうち、一人は助かるんじゃね?と誰もが予想するのを覆し、
廊下に閉じ込められた隊員がアッサリと全員死亡
したのは凄かったです。

そのシーンのおかげで、パニック映画にありがちな、
「あれ?こんなヤツいたっけ?」と思ってしまう事態も、
一気に程よい人数に数を減らしちゃったので解消。
このシーン以外は、可もなく不可もない感じの、それっぽい展開が続きます。

ゲームネタがあまり無かったのは個人的に残念でした。


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「羊達の沈黙」 満足度:★★★☆

面白かったような、普通だったような、全体的にはそんな印象でした。
ストーリーそのものは2流サスペンスという印象。
が、この映画が凄いのは「ハンニバル・レクター」の存在に他ならないです。
高貴な人物かと思えば低俗とも思え、異常かつ天才なレクター。
人の精神、心理、そう言うモノに異常な興味を持ち、弄ぶレクター。
スプラッタ系統のホラーではなく、人間の精神・心理のホラーやエグさを描いた、
そんな映画かと思います。
で、アンソニー・ホプキンス、ジョディ・フォスターの二人の演技はホント最高です。
この作品ではこの二人の会話が多く、映画の中心となっていると思われます。
ホプキンスの演技だけで十分すぎる緊張感がかもし出され、
自分の心の弱い部分を突かれた時のジョディ・フォスターの反応が印象的でした。
泣きたくなりそうなのを必死にこらえ、持ち前の気の強さで押し通そうとする。
その心の動きが見事に演技で出されててよかったです。

劇中常に、程よい感じで緊張感が続き、
(やはり、レクターとクラリスの会話シーンは格別。)
ラストに迫るほどつのる緊張感はとても良かったです。

色々な意味で凄かったのは、
囚われていたレクター博士が逃亡した。
牢屋のある部屋かけつけた警官達がドアのガラス越しに見た、天使の影。
中に入ってみると、なんとそれは天使の形に見えるように吊るされた、
殺された警官の死体だった!
というシーン。影の映像で、天使?と思わせておいて、
その正体はズタズタにされた死体・・・・。
そんな事してる暇あったらとっとと逃げろよ!とも思いましたが。
最強のブラックジョークでした、あそこは。

そしてその後、犯人の家を間違えたFBIと、
犯人の家と知らずに尋ねたクラリスのシーンの同時進行。
この二つを「ドアを開く」部分で上手く合わせてあったのが面白かったです。
その後のクラリスとビルの対峙シーンも良かったです。
暗い所は本当に暗くて、全然見えない。
見る側に、見えない恐怖を与える工夫
、そういうのが良い感じでした。
んで、その後色々あってラストシーンへ移ります。

何処かのオープン喫茶のような所から、クラリスへ電話をかけるレクター博士。
いくらか会話をした後「古い友人を食事に招待しに行く」的な感じの事を言います。
(ここは、この映画を見れば分りますが、これもまた凄いブラックジョーク。
すげぇセンスしてますよ、ほんと。この台詞は。)
そして電話を切って、人ごみの中レクターが歩いていってEND。
なんとも、不気味な余韻が漂う、映画史上でもトップレベルに印象的なラストでした。

映画で一番大事なのは「センス」だと勝手に思っていますが、
不気味さを醸し出すセンスにおいて、この映画に適うものは無いと思います。

ちなみに、漫画「バキ」の1巻には、
この映画のパロディと思われるシーンが多いです。


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「インタビューウィズヴァンパイア」 満足度:★★★★☆

トム・クルーズとブラット・ピットの二人が主演の映画。
今考えると凄いですよね、この二人が主演だなんて・・・。

ルイ(ブラピ)が、とある記者に私は吸血鬼だと名乗り、
その記者に自分の人生を語っていく形で話が進みます。
ストーリーとしては、ヴァンパイアであるレスタト(クルーズ)が、
ルイをヴァンパイアに変え、その二人が長く長く生きる様を描いています。
二人の生き様と言っても、ルイの苦悩が中心ではありますが。
とにかく映像が素晴らしく綺麗で、『映像美』という言葉がピッタリです。

そして、気色悪くて、それでいて妖艶で、人格は完全にキレてるレスタトを演じる、
トム・クルーズの演技が本当に素晴らしいです。
今まで色々なトム・クルーズが演じている映画を見ましたが、
個人的にはこの映画のクルーズが一番良いと思いました。
ダイエットをして頬骨が浮き上がらせてからレスタトを演じたらしく、
完全にレスタトに成りきっています。特に、あの笑い声は印象的でした。
それに金髪の長髪が最高に似合ってて、
男でも「美しい」と思わずには居られない、そんな感じ。
ブラピの長髪はなんか微妙な気がしましたが。

ともかく、それで、ヴァンパイアになり切れないルイを見て、
クローディアという少女をレスタトがヴァンパイアにして、
クローディアを娘にさせる事でルイをヴァンパイアとして生きるよう仕向けます。
で、そのクローディア役のキルスティン・ダンストの演技もかなり上手かったです。
この映画の見所は、映像美と、トム・クルーズとキルスティンの演技の凄さ。
音楽もかなり良いですし、本当に面白かったです。
「ヴァンパイア映画」と言えば、ちょっとエグイホラーだとかを想像しますが、
この映画はゴシックホラーを軸に保ちつつ、ほんとにドラマしてます。
血が苦手な方にはお勧めできませんが・・・・。

あと、この映画ではヴァンパイアになると超能力が身に付くようです。
高速移動が出来たり、読心術のようなものを持ってたり、
果ては壁や天井を歩いたり、宙を飛んだり。
その辺りの描写は、もうちょっと上手く作って欲しかったです。
以下、ネタバレなので反転。
ヴァンパイアが死人の血を吸うと、死人の魂に「連れて行かれる」ので、
それすなわちヴァンパイアも死に至る・・・という設定は面白かったです。
それでも何故かやたらと死なないレスタトは、ちょっとマイナス。


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「風とともに去りぬ」 満足度:★★★☆

映画史上に残る超名作映画と言われてる、風とともに去りぬ。
上映時間約4時間という今では考えられない長さの映画です。

ずるく、強情で、自己中心的で、それでいて魅力たっぷり(?)な女性、
スカーレット・オハラが主人公。
見てて感じるのはスカーレットのその性格の悪さ。
「な、なんだこのとんでもない女は!?」と思わずには居られない。
(少なくとも、こういう人とは絶対一緒になりたくありません。)
貧困になってしまった家庭。廃人となった父。
「二度とこうはならない」という強い意志は良いものの、
あまりにも汚いそのやり方。口の上手さ。
一休さんもビックリなその悪知恵には驚くばかり。
こういうのも。「生き抜く力」の美しさなのでしょうか・・・。

そしてこの映画のもう一人の主役である、バタ臭くてこれまた性格の悪い、
レット(レッド?)・バトラーと言う男。
この男とスカーレットの関係というか、駆け引きというか、そんなのが素敵です。
この映画、スカーレットも、レットも、結局はただの嫌なヤツなのか、
ほんとは良い人なのか、曖昧のまま進むのが面白いです。
凄く現実的な人物設定で、現実的な人間関係が有り、人間臭いストーリーが最高。

最初、スカーレットが怒りの余りヤケクソで、適当な男と結婚する辺り特に。
しかも、その最初の結婚相手が戦死してしまい、
ヤケクソで結婚したと言えど、やはり悲しんでる姿が印象的。
まぁ、もっとも、その後も金目当てで妹の恋人と結婚、
更にその後またしても、その夫もとある理由でやはり死んでしまいます。
個人的にはこの辺りの一連の流れがこの映画で一番面白かったです。


それよりこの映画、1939年に公開されたものなんですよね。
そんなに昔なんだ、ってことを考えるとかなり壮大なスケールの映画ですよね。

で、名作と言われ続けてるこの映画ですが、
やはり1939年の映画ですから、
これだけ年月が経てば、やっぱり古臭い感じもします
しかし、今の映画には無い、パワーというか、情熱というか、
そんな物を強く感じた映画でした。。


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「ロード・トゥ・パーディション」 評価:★★★

ゴッドファーザー以来の最高のマフィア映画とかなんとかいう名目でしたが、
ゴッドファーザーの足元にも及びやしません・・・。
良くも悪くも、凡作中の凡作という印象でした。

前編にわたって物凄く退屈で内容も素晴らしい程、ありきたり。
面白いほど先が読めます。
トム・ハンクス演じる父親とその息子の絆も、
なんだか嘘っぽくて、いかにも「作った」的な印象。
「マフィア」を描いてる部分も別段新鮮さも無く、
今まで使い古されたような印象を受ける物ばかり。
ジュード・ロウも出番が少なく、あまり魅力を感じない、ただの変人。

マフィアの父とその息子の微妙な関係・・・
と言うのは結構面白かったですが、その分マフィア的な部分・・・
どういう組織で、どういう敵が居て、どういう経歴があって・・・
と言うような、「全体像」がハッキリしていなかったのがマイナス。
それなりに面白かったんですが、全体的に中途半端な感じでした。
映像のセンスは中々良かったですが、
マフィア襲撃時の長いスローモーションでの表現は見ていてダルかったです。
音楽は、後に残るようなものは有りませんでしたがそこそこ良かったです。


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「時計仕掛けのオレンジ」 評価:★★★☆

こち亀やジョジョでもタイトルをパロられる程、
映画界では有名なこの映画。
いや、実は私はジョジョを読んで、その後ネット徘徊するまでは、
その存在すら知らなかったんですが。

とりあえずストーリーは近未来が舞台で、
(映画自体が古いので近未来とは感じませんでしたが。)
暴行からレイプまで行う極悪なアレックスが主人公です。
映画も序盤はアレックスが行う数々の悪行が描かれます。
そしてある日、仲間の裏切りによってアレックスは警察に捕まります。
それから数年後、暴力を行おうとすると吐き気や苦痛が伴うという
人格強制を受ける事でアレックスは刑務所から出ます。
しかしそこで待っていたのは善人となったにもかかわらず、
弾劾されるアレックス。一人苦しむアレックス。
この辺り結構面白かったんですが、
ラストが結局暴力万歳!的な感じで、
どうもスッキリと終わりませんでした。後味が悪いと言うかなんと言うか。

この映画、映画内で出てくる数々の建物や部屋の内装、
音楽やカメラワーク等など、口では語れない、とんでもないセンスが有りました。
それを見るだけでもこの映画は一見の価値ありだと思います。

それと、「ナツァト言葉」という、
アレックス達が作り出した数々の造語がそのまま使われており、
最初はその造語がどういう意味なのか分からないのですが、
映画を見ているうちにその造語の意味が分かってきます。
これって、現代の日本でも「若者言葉」とか言われるものに通じるものが有りますよね。
メール等ではもはや普通に見るとわけわからん記号にしか見えない言語を、
若い世代の人たちが作って使ってる、とかニュースで見ましたし・・・。


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「踊る大捜査線2」 評価:★☆

邦画では珍しく大量のエキストラを使い、ヘリをバンバン飛ばしたり、
レインボーブリッジを舞台にした撮影をしたりと、
中々大掛かり撮影もしていて良かったです。

しかし。相変わらずの強引なストーリー。
まず、犯人側ももっと深く描いて欲しかったです。
『現代の問題を映画の題材で取り扱いました!!』
という話を作るため、軽くとってつけたようなだけの印象だったので。
もはや犯人側に感情移入するのは不可能でした。
女管理官の扱いもちょっと酷すぎな感じでした。
と言うか、結局は女性蔑視な内容だったような・・・。

ギャグも小ネタは効いてて良かったものの、
「洋ナシ」→「用なし」→「リストラされたサラリーマンだ!」
と言う推理はもはや、ギャグというか「アホかお前!!」としか思えませんでした
『砂の器』からの「かめだ」のネタはギャグを通り越して単なるパクリですし。
と言うか、全体的に押井守の「機動警察パトレイバー2」のパクリですし。
レインボーブリッジを前面に押し出したり、
ラストに使われていない地下トンネルを使用したり・・・。


とにかく酷かったのが、犯人を追い詰める一連の流れ。
恩田刑事が撃たれるシーンはなんの工夫も無い、クドい程の音なしスローモーション。

犯人が地下トンネルで逃げると判明した時も、
何故かSATは全員入り口から突入して、出口には女性刑事だけ。
先に地下トンネルに入った犯人を捕まえるために、入り口から突入する特殊部隊。
『 ト ン ネ ル に は 必 ず 出 口 があ り ま す 。 』
こういう時は、まず出口を封鎖すべきでしょう?
ここでちゃんと出口を封鎖していれば、レインボーブリッジを封鎖
する必要もなかった。

要は、「レインボーブリッジっから犯人が逃げる!!」と言う話にする為に、
そこに辿り着くまでの流れを作ったんでしょうが、
結局、見るに耐えないほど下手くそな脚本になってしまったわけですね。
結局は脚本家の力量不足、そういう映画かもしれません。
話を作る人が上手い人は「こういう状況になるのは、こういう事が起こるから。」
っていう状況作りが上手い人なんだと思います。
漫画家や小説家にも通じる、基本中の基本な事ですよね、きっと。

で、レインボーブリッジから犯人が逃げる!!という事になり、
レインボーブリッジで犯人が乗ってる車を見つけた青島。
慌てて自らの足で走っておいかけます。
・・・自分の隣にパトカー有ったじゃん。それ使って追いかけて下さい。
更に、何故か車をとめて走ってくる青島に説教を始める犯人たち。
・・・そんな事する暇があったら早く逃げてください。
青島も、犯人が停車してる間に、持ち味の熱い心で犯人飛び掛ってください。
そして犯人たちは再度車に乗り込み逃走。
・・・と思ったら、何故か突然SATのヘリが到着、犯人を取り押さえます。
なんじゃそりゃ。

その後、何故か唐突に「血が足りません。献血お願いします。」のシーンに。
Rhマイナスとかじゃ無い限り、普通は輸血に困ることって無いんじゃないでしょうか?
血液バンクなる物も有るそうですし、大きな病院だとストックが有りそうなもんですが。

なんかもう、完全にグダグダな内容でした


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「ターミネーター3」 評価:★★★

全体的に、それなりに面白かったです。
が、何処で一番盛り上がるのかが分かりませんでした。
なので興奮も緊張も無く終わってしまったように思いました。
ただ敵から追われて逃げてを繰り返すおっかけっこ。
アクションシーンはそれなりに楽しめましたし、
気合の入ったCGや派手な爆破なんかでそれなりには楽しめましたが、
なんというか・・・どのシーンにも力が入っているとは感じるのですが、
なんかこう、全体的に物足りなかったと言うか、コレ!と言ったものが無かったと言うか。
なんとも半端な印象を受けました。つまらなくは、なかったんですけどね。

ストーリーも微妙でした。
新たに出てきてジョンと行動を共にする女性(名前忘れました。)も、
前作までには全く関係なく、唐突に出て来るので驚きも無く。
自然な話の流れで「ターミネーター3」を作ったのでなく、
「ターミネーター3を作る」為に脚本を作ったような印象。

T−Xも体内に武器を何億個だか内蔵している、とかいう設定なのに、
実際に出てくる武器はキャノン?と火炎放射器とカッター等、
10にも届いてなかったですよ。なんなんですか、その無駄に凄い設定は。
他の機械を乗っ取る能力もあり、それで車も運転してましたが、これは無理ですよね?
車って、あくまでキーを回し、アクセルを踏み込み、ブレーキを踏み、
ハンドルを操作し、(MTなら)シフトチェンジをしたりで動くんですよね?
電子的なハッキング操作で動かすのは不可能・・・ですよね。
カメラも付いてないんだから何も見えない状態でしょうし。

肝心のラストは・・・・まぁ、賛否両論でしょうか?
しかし、素材的にはかなり良いエンディングに出来るはずなのに、
小さくまとまっちゃって終わってしまったような。
T2でサラ・コナーが見た核爆発の夢を再現してれば違ったかも。
宇宙から地球を見たら核ミサイルがピュンピュン飛んでて、それで世界が破滅しました。
って表現は、かなり悪い出来じゃないですか?
ストーリー的にはT1にも繋がったのは驚きだったんですが、
タイムパラドックスの謎が残るから
こそ面白かったTシリーズとも言えますし。
やはり、3は作る必要は無かったと思います。

というか、やはり、サラ・コナーあってこそのターミネータだと思ったりしました。


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